服部和子きもの学院でお伝えしている着物・帯のたたみ方と、着つけに必要な小物類をご紹介いたします。お教室の前後、ご自宅でお役立てください。
- まず着物は横向きに置く
まずはじめに大切なのは座り位置!
衿が左、裾(すそ)が右側になるように着物を広げて座ります。無駄な動きをなくし、生地をいためず美しくたたむ、ちょっとしたコツです。
右わき(脇)の縫い目にそって、きちっと折り、ピンクのエリアを平に置きます。
- 折る時は縫い目にそって!
下前のおくみ(衽)の縫い目にそって手前に折ります。
えり(衿)は、縫い目にそって内側に折り、裾をそろえます。
- 着物は左右対称
上前(うわまえ)のおくみ(衽)・えり(衿)を重ねます。衿を重ねるときは、背縫い(背中の真ん中の縫い目)から内側に折り、左右の衿肩あきを、左右きちっと合わせます。きちっと重ねるのがポイントです。
- そっと、半分に。
さきほど重ねたえり(衿)を崩さないよう、左の脇縫いを、右の脇縫いに合わせます。背縫いを縫い目できちっと折ります。
- さらに、そっと半分に。
左そで(袖)を、身ごろの上に折り返します。そして、点線のあたりで着物を折ります。このとき、袖が折れてしまわないよう、袖の長さに合わせて折ります。
右そで(袖)を、袖つけの縫い目にそって、裏側へ折ります。
※たたみ方は、あくまで一例です。収納場所に合わせて、しわがいかないように、たたみましょう。
- 着物とちがうたたみ方
着物と同じく、えりを左に、すそを右に広げます。
両わき(脇)を縫い目できちっと折ります。
点線のあたりで折り、脇縫いを長襦袢の中心(背縫い)に合わせるように、内側に折ります。
- そでぐちを合わせる
そでを折り返し、そでぐち(袖口)を端に合わせます。反対側も同じように折ります。
- すその中央を持って折る
すそがずれないように、すその中央を持ちます。着丈(きたけ)を点線のあたりで折り、完成!しまっておきます。
- 柄の位置がポイント
柄にたたみじわや、日焼けがおこらない、おすすめのたたみ方をご紹介します。
背中にくる柄(お太鼓の柄)が上になるように帯を拡げます。縫いどまりで、三角に折ります。
- 柄をあわせる。
背中にくる柄(お太鼓の柄)と、前にくる柄が合うように折ります。
- 垂れとそろえる。
垂(た)れにそって、手先を上に、三角に折り返し、
さらに左へ三角に折ります。
- 柄を守るように
左右を点線の位置で内側に折ります。
半衿(はんえり)は、首元を演出する大切なポイントです。コーディネートに合わせて変えるとぐっとオシャレに。変えやすい簡単な付け方をご紹介します。
- 長襦袢は衿を手前に。
長襦袢は、衿が手前になるように広げ、裏返しにしてから、衿の部分に半襟を縫いつけていきます。
- おもて側を縫います
長襦袢をおもてが上になるよう広げ、長襦袢の衿にそって半衿を固定し、点線のところを縫っていきます。
縫う際、衿の後ろの部分だけは細かくなみ縫いにしますが、ほかは一目おとしで簡単に縫ってかまいません。
- うら側を縫います
おもて側に半衿を縫いつけた長襦袢を裏がえします。そして、半衿を折り返して固定します。半衿の端は内側へ折り込みます。
そして、点線のところを縫っていきます。おもて側と同じように、衿の後ろの部分だけは細かくなみ縫いに、ほかは一目おとしで簡単に。衿の後ろは、着ているときに見える部分。ダブつかないよう引っ張り気味にピタっとつけましょう。
最後に衿芯を入れれは完成です。
※衿芯がついている長襦袢では、衿芯は不要です。
着物
【 長襦袢に半衿がついていない場合 】
半衿を付けれる方はつけてください。半衿をつけた状態で、お稽古をはじめられると、スムーズにスタートできます。
【 半衿がわからない場合 】
付け方がわからない方・自信のない方、また、半衿がついているかどうか分からない方は、お稽古の中でお伝えしますので、ご安心ください。
帯(名古屋帯)
帯(半幅帯)
その他(あれば)
※お持ちのものがどれにあたるのかわからない方は、お気軽にお問合せください。
※足りないものは、服部和子きもの学院で、ご購入いただくことも可能です。
※「くるちゃん」は、服部和子きもの学院独自の小道具です。(日本手ぬぐいを丸めたもの)
※ご不明な点は、お問い合わせください。
オリジナルの着つけ小物のご紹介・販売はこちら